名作デザイナーズ家具おすすめ8選 ~チェア編~フルリノベーションされた内装とインテリア相性よし。存在感ありつつお部屋に溶け込むデザイナーズチェアは部屋のアクセントとしてぴったりです。照明編はこちら国内外の映画やドラマでも見かける人気のおすすめ名作デザイナーズチェアの8選をご紹介いたします。・ラ シェーズチャールズ&レイ・イームズによってデザインされたラウンジチェア「ラ シェーズ」は、1948年に「ローコスト家具デザインコンペ」のためにデザインされたものであるが、当時の技術ではまだ生産されず、製造され始めたのは1990年からのことである。金属の脚でFRP部分を支えていることで、空を飛ぶ雲のような軽快な印象を与えるが、このFRPと鉄棒と木材という素材の融合は、ミッドセンチュリーの時期に流行した組み合わせである。・イームズシェルチェア機能的で美しい不朽のデザインと呼ばれ、ミッドセンチュリーの定番家具のイームズシェルチェア。「最大多数の人々に、最高のものを、最低価格で」とチャールズ&レイ・イームズが唱え、多くの方に支持され長く愛されているイームズシェルチェアですので、一度はどこかで見られたかと思われます。ドラマのセットや映画のセット。またモデルハウスの展示場でもダイニングチェアとしてよくイームズシェルチェアは使われています。そして今ではカフェやレストラン・ダイナーなどの飲食店には欠かせない椅子となりました。イームズシェルチェアを並べるだけで店の雰囲気がアップする、相乗効果デザインにより多くの方に支持され人気の逸品。イームズの一体型シェルのコンセプトは、決してひとつのマテリアルにこだわっているわけではありません。1950年当初のデザインはファイバーグラスでしたが、翌年にはワイヤーを曲げた素材が加わりました。ファイバーグラスの取り扱いが危険であることから、ポリプロピレンへと変更されました(今は、より安全な方法でファイバーグラスが再び製造されています)。また、薄板の技術が発達したことで、イームズウッドシェルチェアが生まれました。・ワシリーチェア「ワシリーチェア」は1925年マルセル・ブロイヤーによってデザインされた、世界で初めてのスチールパイプを使用してデザインされ、近代デザインの先駆けとなった名作のラウンジチェアです。自転車の自転車のハンドルから着想を得て製作され、その特徴的なスチールパイプのベースは、シンプルな形の中に美しさと耐久性を併せ持つための精密な技術が随所に施されています。デザインされた当時は、あまりにもデザインが先駆けており、前衛的な作品だったためそこまで評価されませんでしたが、バウハウスで親交の深かった抽象画家のワシリー・カンディスキーという教授が、このデザインを高く評価したことから、彼の名前を取り、「ワシリーチェア」と命名されました。・パントンチェアヴァーナー・パントンによってデザインされた「パントンチェア」。つぎめのないデザインは、美しさだけでなく、強度もあり、20世紀を代表する椅子の一つです。ヴァーナー・パントンとVitraが1960年代から開発を始め、1968年に量産化に成功した、世界初のプラスチックによる座面と脚部、背もたれの一体成形型の椅子です。なめらかなラインはどこか近未来的な印象を与え、余計なものがないシンプルなデザインはどんな空間にもよく馴染みます。屋内だけでなく屋外でも使用可能で、スタッキングもできたりと、デザイン性と座り心地だけでなく、実用性も兼ね備えたミッドリーセンチュリー期を代表する名作チェアです。・ボールチェアボールチェアは、フィンランドのインテリアデザイナーEero Aarnio(エーロ・アールニオ)氏が手がけた椅子です。ボールチェアは、球体をくり抜いたような「高いデザイン性」が魅力です。近未来的なデザインに、ビビッドな配色を施すことで、部屋の雰囲気をおしゃれに演出してくれます。また、周囲の音が70%ほど聞こえなくなる、遮音性の高さもボールチェアの魅力です。1人でゆっくり読書をしたいときや、周囲に邪魔されずに音楽鑑賞をしたいときなど、一つ部屋のようなプライベートを保てる構造で、座った人は「宇宙空間のような心地よさ」が味わえます。・バルセロナチェアバルセロナ チェアは、バルセロナ オットマンと共に1929年のバルセロナ万博に際しデザインされた。スペイン国王夫妻を迎えるため、ドイツパビリオンの設計を依頼され建物・インテリア家具ともにデザインされたのです。その後1990年代から、様々な国で売れ続けており、ミースの建築の功績よりも有名になってしまったのではと思えるほどです。バルセロナ チェア&オットマンのデザインの革新性は、当時のデザイナーが主に使っていた鋼管の代わりに、スチールバー(板状の鉄)を使用し溶接して仕上げ、鋼管家具の丸いパイプに比べて無駄のないすっきりとした美しさと、脚のクロスされたディテールにあります。・ダイヤモンドチェア1952年にハリー・ベルトイアがデザインした、ミッドセンチュリーの代表作の一つ。フレームは、1本1本異なる長さのスチールロッドを3次元に曲げ、その後ダイヤモンド型に溶接固定しています。金属造形に長け、溶接技術に天才的な腕前をもっていたベルトイアが 『空気と鋼の彫刻である』 と言い表したこのシリーズは、強堅なつくりでありながら軽やかでスタイリッシュなモダンデザインが特徴。座るための家具だけでもなく、ディスプレーの装飾品というだけでもない、椅子の形をした現代彫刻作品といわれる名作です。・ヒルハウスチェアハイバックのデザインが目を引くチェア「ヒルハウス/HillHouse」。建築家としての作品、住宅ヒルハウスを設計した際に寝室に置くためにデザインされたものであり、高くて細い凛とした背もたれがインテリア空間全体を変える力を持っています。その極端なまでのハイバックとデザインから感じられる抽象的な装飾は、この椅子を座るためだけでなく、観賞するためのものとしても考えたマッキントッシュの意図がうかがえます。